「今年から受験学年になったけど、いまいち高校受験のことが分からない…」
という方向けに高校受験の制度を解説しました。
まず高校受験には大きく3種類の受験方式があります。
①一般入試
②単願推薦
③併願優遇
まず①の一般入試ですが、こちらは当日の入試問題の点数によって合否が決まる入試です。
都立の入試であれば、1000点満点のうち700点が入試の当日点で、残りの300点が内申点となります。
私立高校においては当日点の一発勝負形式ですが、これまで30人ほど担当した中学3年生の中で、私立高校の一般入試にチャレンジした生徒は一人しかいません。
早慶などの難関大学付属を目指すお子様など、上位の高校を目指す方向けの入試という印象です。
②単願推薦
単願推薦は「合格すれば必ずその私立高校に入学すること」を約束して受験する制度のことです。
近年では都や国からの支援金もあるためか、クラスの半分が私立単願という状況も多くみられます。
具体的には《内申点で5科目17,》などを要求する学校が多く、基準とされる内申点を取れていれば合格することができます。
実施時期も1月20日ごろと一般入試よりも早い時期に行われます。
筆記試験や面接試験もありますが、形式的なもので内申点が取れていればまず不合格になることはないです。
裏話にはなりますが、学校側としては早い段階で生徒を確保できるというメリットがあります。
また、生徒・保護者側としてはリスクを負わないで合格が得られるというwin-winの関係が成立しています(笑)
③併願優遇
「一般入試において、他校が第一志望で、第一志望校が不合格の場合には必ずその第二志望(併願校)に入学すること」を条件に受験する制度のことです。
要するに「第一志望校に落ちたら絶対に来てね!」という入試制度です。
受験生のメリットとしては、単願推薦と同じように内申点の基準がクリアできていれば合格がもらえるところです。
2月10日~12日のいずれかで筆記試験や面接試験がありますが、不合格になることはほとんどありません。
ただ、第一志望校が他にあるため、単願推薦よりも1~2ポイント内申点の基準が高いです。(単願で5科目17だと併願で5科目18みたいな感じです。)
ほとんどの受験生が都立を第一志望に、抑えとして併願優遇を使うのが一般的です。
ざっくりではありますが、以上が入試制度の説明となります。
上記から薄々感じた方もいると思いますが、高校受験では内申点がかなり重要になってきます。
日頃から学校の授業を消化していくことが、高校受験の合格へつながります。
これから暑い時期になりますが、日々自分にできることを積み重ねていきましょう!